図書館への指示って

図書館の自由、揺るがす「依頼」 国「拉致問題の本充実を」、司書困惑:朝日新聞デジタル

11月4日の朝日新聞の朝刊だがこれが恐ろしい問題をはらんでいると思われるしもしかしたらすでに起きていることなのだろう。

これは国の指示であるけど、例えば地元の作家が図書館に本を寄贈したり、地元の図書館が逆に地元の作家の本を展示したり、地元のサッカーの選手が選んだ本を子供向けに展示したりということはいまでも行われている。

これまで何気なく見てきたが、例えばそれがヘイト本だった場合どうするんだろう。

また、とんでもサイエンスのような本だったらどうするんだろう。

いろいろと思わされることはある。

たとえばオリンピックのとき、盛り上げる本と反対の本はバランスよく並べられたんだろうか?例えば福島で電力会社が原発の安全性をうたった本を大量に寄贈したらどうするんだろう?例えば某宗教団体が機関紙を寄贈したらどうすrんだろう?

いろいろなことが想定される。

今回の話は手に取りやすいようにということだったが、当然地元のある人たちは、今度は図書館に直接プレッシャーをかけてくるだろう。そのきっかけを国があたえたようなもので、これはまずいなあと思いました。

また、新聞も単に国のことを書くだけではなく、むしろそういった草の根の問題を取り上げるべきで、篠田節子氏の話が出ていましたが、もともと八王子市は図書館が非常に貧弱な市なのであって、そういったところでの経験はあまり一般的ではないと思われます。もっと広い範囲でコメントは求めるべきだったのに記者の貧困な想像力に驚くばかりです。朝日新聞の記者にとっては、図書館は子供の絵本を借りる場所で、自分たちは完備された資料室を使えるのであまり気にしてないのかもしれませんが、、、