NHKThe商社の再放送をみる(続き)

気になって製油所の現在をぐぐってみた。

en.wikipedia.orgな

なんとその後この製油所は息をふきかえしたようだ。そして今では石油精製からバイオ燃料の施設への転換されているらしい。

もし日本がもちこたえていたらどうだったのでしょうかね。もちろんオペレーターもそれなりの用意をするようなことをしないとだめだったでしょうけど、、、

松本清張の空の城にはオペレータの問題は大きかったと書いてありました。BPの一線級のエンジニアは当然カナダなどにいきたくないと。やはりオペレータのレベルで装置もうまく動かなかったこともあったと書いてます。なるほどと。

そういったことも含めて日本側はだれも現地を見なかったというのはなぜ?そして、現地をみたら、もっとやることはあったかもという結論に至ったのかもしれないと思うと本当に残念でした。そういった意味では商社的な仕事の限界というのがここにあったのかもしれません。

東京五輪1兆円超の経費とは?

東京五輪の経費が1兆4238億円らしい。

削減したらいのでこのくらいはそれほどのものではないのだろうか?

ロンドン五輪が約1兆1350億円らしいので、まあ1年延期の割には、ということでしょうか。

しかし、そもそもがやはり五輪はお金がかかりすぎという気がする。例えば2006年だったかにさいたま市で行われたバスケットボールの世界選手権は30億弱の経費だったようだ。(それでも大幅赤字)バスケットボールはおそらくお金がかかりそうなスポーツなので、まあこれを100倍してみてもせいぜい3000億円。その程度ではできないのだろうか?

それにしても、これをみてまだ札幌でやろうとする人たちはようはこの経費が自分たちがもらえるお金に見える人なんだろうと思う。どうなんでしょうね。

NHKThe商社の再放送をみる

先週は録画でためておいたNHKのThe商社をみた。

ちょっとびっくりなのは、このドラマは夏目雅子が出てますが原作にはないのですね。

もちろん実際の安宅栄一は音楽家パトロンでそこまでは原作の小説にもでてくるところだし、ピアニストを海外に留学させたところも事実としてあったようなので、あながち人物の造形としては間違えているというわけではないですが、ただ、ここまで持ってきたのには驚きました。もし原作のままだとちょっと退屈なドラマ(ドラマにならないかも)だったところをこういった女性を何人か配することで深みが出たように思います。ただメインはやはり、サッシンだまされた上杉の話。ただし、この話は原作では丁寧に会社としてやられているところを書いていますが、ちょっとドラマはデフォルメしすぎという気もしました。

原作にははっきり書いてありますが、サッシンが「江坂からはカンバイチャンスの製油所を誰も見に来ない」というセリフは商社という特質を結構表しているのではないかと思いました。商社が考えるのは結局ものを動かして金利の差などで利益を生んだり口銭を稼ぐこと、という気がします。それは今でも実はあまり変わらないのではという気も。もちろん日本という資源がない国ではそれも大切ではありますが。最初に上杉がサッシンに会うところで、総合商社について説明しますが、このあたりは実は面白いところで、こういういろいろなところに手を広げて口銭だけ稼ぐようなやりかたが国際的にどうみられるかを表しているように思いました。もちろん総合商社といってもそれぞれの部署が担当するモノは違っていて、それに合わせた商売をそれぞれの部署は行っているということなのでしょうが、ここで描かれているように、資源の輸入が商社にとってはやはり大口でそれは魅力的であったのでしょう。しかし日本の商社には資源の専門家はいたのかな?

もしかするとこのドラマの勝者はひたすら骨董を集めた江坂要蔵ではないかとも思えます。口銭という甘い汁を求めていくよりも実物を集めてストックとして持っている強みのようなことを言いたかったのかもしれません。所詮骨董を見抜くような眼力がないとビジネスも失敗するということかもしれません。

また21世紀の日本で見ると、今は官営工場の払い下げどころではなく、直接税金を使わせることばかりが大企業の経営者にはあるようで、どうもな気がします。

全く関係ないですが、ベトナムでの某社の製油所のプロジェクトが失敗したらしいことなどを聞くと構造としては1970年代と大して変わらないように思えます。

とながながと書いてきましたが、俳優さんたちはすばらしかったですね。ちょっと夏目雅子の演技はどうかと思いましたが、まあそれはそれということで。水沢アキもよかったし、中村玉緒もうまいなあとおもいました。しかし私が一番感動したのは加藤治子です。ちょっとしか出てきませんが完全にドラマを取るくらいの演技だったと思います。(原作には出てこないですが)

最後になりましたが、林光さんが音楽を書いていて、これは当然素晴らしかったと。本当に1970年代から80年代くらいはNHKはお金をかけていい音楽もつけられたんだなあと思います。

また、このドラマのすごいのは、カンバイチャンスの製油所をちゃんととってきていることです(おそらく)。ここまでやるの?と思うほど。でもあれだけのことになった製油所をちゃんととってきてくれたというのはそれだけでも価値があるように思いました。

辻信一氏または高橋源一郎さんへの疑問(読書)

弱さの思想という本があります。

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別にこの本の宣伝をしようというわけではありません。

この中で高橋源一郎氏と辻氏は自らの学生時代の話を書いています。それを読むと高橋氏はかなり詳細に語っているのですが、辻氏の話は当時学生運動でたまたま運悪く捕まった程度の話にしか読めません。

しかし、2012年には周知の事実だったらしいですが、辻氏は本名は大岩といい某セクトの中心的な活動家であったようです。このひとはこの本でもそうですが、昨年出た「

彼は早稲田で死んだ」(槌田毅著)という本を読むとなおさらのこと、”その事件”について聞かれているのに、記憶がないという話ばかり。とても本当とは思えない感じです。

この「弱さの思想」という本には鶴見俊輔氏とのことも書いてありますが、なんですかね。おそらくこの人が鶴見俊輔にお世話になったのはおそらく大学の就職などもあったんじゃないですか。そういうことは書かないと。また、高橋氏も同じ大学にいればおそらくはきこえてくるだろうことをあえて本人には問わないと。

なんだかがっかりな本です。鶴見俊輔さんについては、たまたまですが、佐藤文隆氏の本で、親戚の人事を頼んでみたり、津野海太郎さんの本では武谷三男氏との”友情”を披露してみたり、黒川創さんの伝記のなかでの、鶴見氏自身自伝的に語ることがどこまで本当なのやらみたいなことまでなんだか死後急速にメッキがはがれてきたように思います。ということで辻氏は今後やはり彼が日本の大学時代に行ったことを総括するまでは、彼の思想を称揚する人もまた、彼と同じ穴のムジナとみなすことにしましょう。悪いけどそれを問わなかった高橋源一郎氏にも落胆です。

 

 

黒田日銀総裁家計は値上げ許容について

黒田総裁が東大渡辺務教授の調査をもとに家計は値上げを許容しているという発言をしたそうだ。あまり詳しく彼の発言を読んだわけではないが、経済の調査への発言として踏み込みすぎだろう。しかし、もともとの調査自体もある意図を持ってされたとしたら問題は大きい。

この発言のもとになったのは、調査は「なじみの店でなじみの商品の値段が10%上がったときにどうするか」との内容だった。昨年8月は半数以上が「他店に移る」と答えたが、今年4月は半数以上が「値上げを受け入れ、その店でそのまま買う」と答えていた。」(読売新聞から)ということらしい。この調査自体もわけのわからいところがある。ほかの店で買うのはおそらくその商品がほかの店では同じ価格で売っているということだろう。しかし、例えば今のパンのように、大手が全部上げていればほかの店にいっても同じなので、その店で買うだろうし、いまのように、ニュースでメーカーの値上げを知っていれば、実際には違ってもそうするひとも多いだろう。つまり大きい要素は、日々のテレビでの”刷り込み”なのではないだろうか。もしかするとスーパーのチラシをみて、きちんとほかの店の価格も10%上がった状態を見ているからだけかもしれない。そういった観点があったのかはこちらをみるとどうも怪しい。

https://www.centralbank.e.u-tokyo.ac.jp/wp-content/uploads/2022/05/household_survey_May_2022.pdf

これが抜粋なのかはわからないが、問題の設問で、回答に、”他の店と比較して上がってなければそちらに行く”という当然あるべき質問がない。設問の中に”その商品をその店で買
うのをやめる。その商品を値上げせずに売っている別な店を探す。”というものがあるが、そもそも今であれば最初からそちらにいくだろうから、おそらくこの設問は微妙だが、ある店に行ってみてから別の店に行く、という意味だととらえられているのではないか。また、どれかを選ぶ形式のアンケートではなく、それぞれの行動に当てはまるかどうかを選ぶ形式であることにも注意が必要だ(6月10日追記)。
こんな調査が天下の東大教授の指導の下に行われて政策を決める人たちが結果を利用しているとしたら、どうなんだろうと思わざるを得ず。暗い気持ちになった。朝日新聞で渡辺氏が一番多かった回答は、その店で買い続けるが料や頻度を減らして節約するだった、と言っているが、変化ないが50%超、渡辺氏がいっている最多が60%超であるので、黒田氏の発言はこのアンケートから導いたものとしてそれほど私には違和感はなかった。このアンケートの結果として黒田氏の利用の仕方は正しく、むしろアンケート自体がある方向にとるような方式であったといったほうがいいと思う(6月10日追記)

家計の値上げをについてヒステリックに騒ぎ立てる野党もどうかと思う。むしろこういういい加減な調査が東大の名のもとに行われて、それが政策決定者に提供されている構造こそ批判されるべきではないか。

黒田さんという人はカール・ポパーの翻訳などもされている知性のひとという評判だったが、なんだかなあとしか思わざるを得ませんですね。

あまり読まずに書いている読書感想『監視資本主義』

最近図書館から借りて読んでみました。

社会学者の本なので、経済学的な分析ではなかったような。

この本で何回かハル・ヴァリアンの名前が出てきたのですが、別の書籍の孫引きが多く、著者が直接ヴァリアンの論文と対峙しているわけではないようでした。

個人的には昔ヴァリアンの教科書を勉強したこともあって、その後グーグルで一体何をしているのか興味があったので、もっとそこに突っ込んでもらうとこの本が”私にとって”興味深くなったはず。

とはいっても非常に面白い本ではありました。

グーグルの中でのヴァリアンの役割というのもと経済を結んで説明している本はあまりないかもしれません。どちらかというと技術的な側面が紹介されることが多いようなのでそう言った意味では個人的にもよかったといえます。

それにしても厚い本ですね、、、

山口百恵さんの曲を聴く

FM放送で山口百恵さんの特集を聞いた。不覚にもライブ録音のさよならの向こう側を聞いて涙が出てきた。

当然映像が思い浮かんだからである。

1980年10月5日自分はなにをしてたんだろう。あまり思い出せないけどテレビは見たような気がする。

それにしても、山口百恵さんが伝説化したのはやはりそのあと一度も復帰しなかったからだろう。NHKは下種な感じに紅白への特別出演をしてほしくていろいろなことをやっているがおそらく断っていると思われる。また、もっと偉いと思うのは三浦友和石原プロなので当然石原プロのいろいろには呼び出されたりしているとおもう。もしかすると石原家の政治家たちの応援演説などにも呼ばれているのかもしれない。しかし三浦友和も偉いと思いますが、一切そういった場にもでてないということです。

きっと多くの人たちは青い時で知られる彼女の20歳までの人生と、そのあとの40年以上を知っているのでその一貫したところにひかれるのではないでしょうか。

あとはもちろん当時だってプロダクションやレコード会社の大人の事情でいろいろとあったのでしょうが、それを乗り越えてやはり宇崎竜童、阿木曜子のような人たちの曲をうたったりしていたのがよかったんだろうなあと思います。

石原プロネタは結構”噂の真相”に出てた話が自分には残っているような気がします。