ウルトラセブン

本日は朝ウルトラセブン4K版の最終回であることに気が付きみました。

なんだか今やっていいのかちょっと疑問な感じもしましたが、、、

というか当時は冷戦がまだそんなに収まらないころで、結構緊張感もあった時代でしょう。それが今まさに起こっている現実ということでしょうか。

これまで何回か再放送を見てきましたが、わりとベトナム戦争後に見ていたので、当時の緊張感なく見てましたが、これをまだ沖縄も返還されていないような状況で作っていたのはすごいなあと改めて思わされました。

ウルトラセブン展開が早いしあまり説明的でないのがいいですね。どんどん進んでいくのもしかすると今だったら最後の場面でウルトラセブンがどうなったのかを言わないと収まらないのかもしれませんが、当時はそんなことは言わず、見た人に投げ出してます。それがいいと思いました。

前後しますが最後のほうでシューマンのピアノ協奏曲を使ったのもいいですね。子供たちはそんな高尚な音楽は知らなかったと思いますが、これまでの音楽と違う精神性のようなものは感じられたと思います。冬木透氏が作曲した曲もいいのですが、そこからガラッと変わったロマン派の音楽が緊張感を生み出して、クライマックスまでいくあたりが素晴らしい使い方だと思いました。この音楽がなかったら、なんでもう戦うなといわれてたのに戦って大丈夫なの?みたいな感じになりかねません。音楽によっては単にセブンの勇気を示すような感じになったかもしれませんが、この曲が付いたことで、勇気もあるけどもっと精神的なところで戦ったことが示されたし、終わりに向かうことも示されたと思うのです。まあこのあたりはいろいろと分析されている方もいらっしゃるので素人が口出しするところではないのですが、そんなことを思いました。

戦いの音楽は勇ましいのですが、そこで死ぬ人がいるということを示す音楽の使い方ですかね。