NHK番組での賃金理論

NHKのテレビ番組で、賃金上昇について、「物価があがると労働者は賃金を上げるように要求するので賃金が上がる」というような説明をしていた。

しかしそうなの?

賃金が上がるときは、たとえば景気が上がって労働者が不足して賃金を上げないと労働者が集まらないという市場原理じゃないのかね。

俗にいう労働者の売り手市場ってやつだ。

おそらくはただ物価が上がるっていう状態は資材も上がるわけで、そうなると、できるだけ経営者はコストを抑えようとする。そうすると、抑えられるのは人件費だ。

なので、その状況で労働者が生活が苦しいから挙げてくれていうだけじゃあだめだ。

おそらくはもっと高い賃金が支払われればそちらに行く状況だと察知すればいやでも上げます。なぜなら上げなければ自らの生産活動ができなくなるからだ。もちろん資本家はロボットなどで代替できないかを考え、逆に代替できる労働者であれば、容赦なく切り捨ててコストカットするでしょう。

そういった原理に基づいて賃金は決まるものなのだと思うのだが、NHKで語っていた若者(といっても大学は出ていそう。コンサル会社か?)はチャートまで作って賃金上昇は物価高で生活が苦しくなった労働者が経営者に訴えることでアップするといっていた。今どきの若者の頭がここまでおめでたくなっているというのは感激です。