週刊文春海保長官制服組の不満を読んで

1月10日発売のJAL機と海保機の事故についての記事の中でかなりの部分が海保で背広組が長官になったことが原因のようなことが書いてあった。

本当だろうか?

そもそもが重大事故が増えたというが、現長官が長官になったのは1年半ほど前のようだ。その前は4代(8年)海保大出身者が続いた。これは安倍元首相の人事だそうだ。

しかし、本当に1年半でそこまで激変するのか。むしろ8年間の間に撒かれた種が今になってあちこちで芽を出してしまっているということなのではないか。

例えば海保大の志願者の数などどうだったのだろう。長官になれることで増えたのだろうか?そういった裏付けなく、ただ、制服組の不満をぶつけたような記事はちょっとありえないだろうと思う。まあ週刊誌だからそんなものということだろうか。

逆に現場第一というのが安全対策などに十分な注意を払わない文化を作ってしまっての事故ではないのか。先に種をまいて芽が出ると書いたが、こういったことは、すぐに表れるのではなくしばらくしてそういう文化が醸成されてそこで芽が出ることになる。逆に一度醸成されてしまった文化を元に戻すのには相当な時間がかかるだろう。特に上意下達の文化の中ではなおさらだ。NHKクローズアップ現代の中で、整備士の発言として、管制の声は6人全員で聞いていたはずで、6人ともが間違えることがあるのだろうか?といっていた。その通りだと思うのだが、何か他のひとが言いにくいような機長だったのではないだろうか。そこに問題があったのではないだろうか。それにしても羽田の混雑を考えたら逆に40秒間滑走路で待機することなどなさそうな気がするのでやはり停止位置を間違えたのだろう。それに6人とも気づかないということもなさそうなのだが、、、どうだったのか、ボイスレコーダーの解析が待たれるところです。