仙台のアイススケート専用アリーナについての記事

仙台を「フィギュアの聖地」に!民設公営の新スケートリンク誕生 - 二宮清純フィギュアスケートコラム - J:COMテレビ番組ガイド

こちらのアリーナについて、

《税金70億円投入も》羽生結弦「新リンク」に地元・仙台市議から「一般市民にも使わせて!」の異論噴出《県スケート連盟会長も…》 | 文春オンライン

こんな記事がでてました。

週刊文春をWEBで見たところはわかりませんがどちらかというと、今のBリーグのアリーナの隣に実際は民間が建築費を負担して、それを市が年2,3億トータルで70億を20年で支払う計画です。

二宮清純さんの記述は淡々とそのあたりを述べています。

文春の記事は県のスケート連盟が一般人にもつかわせろというようなことをいっているようですが、そういう形で逆に税金で作った施設をほとんど私物化している国や地域のスポーツ連盟、協会が結構あるように見受けられます、例えばオリンピックなどでつくられた施設や特に国体で作られた施設です。なんだか国体で自分たちが汗を流したんだからそのあとは自分たちのコントロール下に置かせろ的なものを感じます。

バスケットボールというのはちょっと面白いスポーツで、男女で形態が大きく違っています。男子はプロ化しているので、アリーナは大きいところでやっています。しかす女子は五輪で2位という素晴らしい成績を上げながらも旧来のスタイルで、例えば県や市が新しい体育館を作るとそのオープンに呼ばれて、そこで何をやるかというと、市長がトスアップの儀式をやってから試合が始まったりします(これは米国でもやってるのかなあ)。なんだか政治家が俺が作ったという宣伝みたいです。まあBリーグのアリーナも、沖縄についてはそんなことを某川渕氏が言っているようですが、小さい市の体育館などはその傾向が強いように見受けられます。そして往々にしてあるのが、いまだに観戦者も土禁であったりします。およそエンターテイメントというよりは、教育的な役割なのでしょう。実際そういった体育館で優先されるのは市民競技特に中体連の大会だったりするようだし、館長も大体は校長先生の天下りだったりするようです。

ということで、小生は仙台のアリーナに県の連盟会長がなにかいうのもどうかと思うところ。もう一つすごく違和感があるのは、オリンピックで活躍する選手がでると、よく地域のスポーツ協会の人たちが、自分たちが育てたようなことを言うのですが、これまた結構実はその地域の出身者ではあるけども、実際はスカウトされて、強豪高校にいって、そこで大成していたりします。要はそういうひとがいるとあたかも自分たちの功績といいたいだけみたいです。よくアイススケートのテレビで出てくるのは、朝早くお金を払って使ってようやく練習している選手の姿です。例えば水泳などは選手のためのクラブがあったりするので、練習は市民プールでやるひとはごくわずかと思いますが、スケートはそんなわけにはいかないようです。例えば市民への解放といっても、そういったスケートクラブなどを作ることで、トップ選手の育成などを行えるようにするのであればいいと思います。もちろんそこに仙台市がお金を出すことに抵抗があるということはあるでしょう。しかし、実際のところ、当然羽生選手のスケートショーをやれば、海外からもお客さんが見込まれるものすごいコンテンツです。また、ライブにも使えればもっと効果はあるでしょう。このあたりのプログラムをどの程度できるかでしょう。それこそ年中練習場になってしまって、ほとんどイベントがなければ市は相当な批判を浴びるでしょうから、そのあたいりは契約ではっきりさせないといけないとは思います。

オリンピックのわけのわからない経済効果の試算に比べたらずっと明確に経済効果はあるので、要はそういうものと理解してもらえるような実績があればだれも文句は言わないと思いますけれども。ただし、なぜ仙台市が?というところはちょっとあるところで、言い値みたいになってしまうとまずそうだという気はします。ただし、ここまで大きいものになってくると、必ずしもゼビオだけの利益ではなく地元のホテルや空港などすべてに経済効果があるということを考えれば市がある程度の負担をすることもありかと。どうでしょうね。