筒井康隆氏の発言について覚書

筒井康隆氏のパレスチナガザ地区ウクライナの状況についての発言でいろいろといっている人がいるようだ。

しかし、彼の仕掛けようとしているのは、そういってみると、そうやって「ひどい」という人が出てくるわけだが、じゃあそう言っている人たちは実際ウクライナガザ地区の人たちのところでイスラエルやロシアと戦う気があるのか、といわれたらどうなんだろう。少なくとも今は日本にいて、野球に熱中してたりするひとがいて、そこでガザ地区ウクライナに同情しろ、といわれたら、多くのひとは、じゃあひっそりと暮らせばいいの?っていうことになるかもしれない。せめて国会の前で断食でもするくらいなら、筒井氏の発言を非難するのも分かるが、そんなひとはまずいないだろう。

じゃあ、日本にとってなんなの?ということだ。日本といってもパレスチナウクライナからきている人にとっては違うかもしれない。が、例えばG7外相会議というのがあったが、そこでは、一時的な停戦を支持する、ということをまとめたといって得意げにしゃべる政治家がいて、それを報道するマスコミがいる。そういう人たちはガザの人たちやウクライナのひとたちに連帯しているからOKなのだろうか?

筒井氏を非難する前にどういうふうにガザ地区ウクライナの苦しんでいる人たちのために何ができるのか、考えると、結局自分がやっているところは、イスラエルやロシアの爆弾が飛んでこないところでのことしかないということですよね。

というようなことを考えさせてくれる発言と思った方がいいんじゃないかと思ってます。