(解散命令請求 私の見方)カルト対策、もっと市民の議論を 近畿大教授・田近肇さん:朝日新聞デジタル
とても共感したインタビュー。
ぜひともこういったところをベースにしてほしいと思います。
特に朝日田玉記者が先日多事総論で書いていた日本基督教団の自民党との関係云々のようなところを強調する人たちはよく読んでほしいと思います。
そういったネガティブなところはおいておいても、宗教法人格の取り消しについてもこのインタビューでは冷静に説明されています。また、宗教法人格の有無をあたかも国家が認めたかのようにいうことや、ましては財産の管理なども行うべきだというような議論に対しての説明もあると思います。
立憲民主党などの方々もぜひともよくかみ砕いて、特に枝野さんのような法曹資格をもったひとが泉代表に説明してあげてほしいと思います。
今回の解散請求に焦点を当てたようなやり方が非常に危険であることを皆さん知るべきだと思います。
もちろん被害にあった人や脱退したいひと、それを支援する人への暴力など反社会的な行為は許されるものではありません。それは個別の法律で対応できるというのも全く同感です。
結局この問題はマスコミがきちんと報じようとしないこと(抗議を恐れている)。
それによって実態がなかなかつかめないこと
が相変わらず活発な動きをしている理由なのだと思われます。
日本では宗教的なベースが弱く、そもそもの生活のベースで特定の宗教にコミットすることが少ないので、なおさらこういった強烈な教義をもつ新興宗教が伸びていく土壌があるのだと思われます。(おそらく統一協会も韓国ではキリスト教徒対峙してしまうので難しいのでしょう)
田近氏は既存の伝統宗教について言っていましたが、やはり家庭では難しければ学校でも、例えば現代社会などで学べるようにする必要があるのではないでしょうか。
伝統宗教についても今のイスラエルの状況やアメリカの福音派の動きなど見ると、歴史と合わせてもっと共通理解があるべきなので、現代社会の一環としても宗教について学んでおくことは必要ではないでしょうか。忘れてはならないのは、日本に住んでいるひとには当然宗教的なベースを持つ人も一定数はいるわけで、そういった人たちへの理解も必要なことだと思います。