2月9日朝日五輪談合のびっくり記事

2月9日付朝刊の朝日新聞2面の五輪談合の記事の中で、びっくりな記事を見つけた。リンクがはれないのだが、”組織委員会は官庁からの天下りが中心で、どうしても民間の大規模なスポーツイベントをやったことのある事業者に任せるしかなかった””公金を使う以上透明性は必要だが、さりとて民間の効率性も大切だ”とあった。

まず第一に、組織委員会のメンバーについて、要は日本の五輪は親方日の丸で公金をじゃぶじゃぶと民間に流すもの。まずは建物。そして運営は電通ということだろう。記事では民間の効率性とあり、あたかも公金を使うことで透明性を高めることが、効率性と反することのように書いてある。本当?例えば弁当の廃棄などの問題は民間の事業者gあ下請けに任せた結果では?結局民間に任せる=いろいろな会社に丸投げなので、無駄は多いのでは?どこが効率的なんだろう。

たとえば、マスコミはみんなスポンサーになったが、これも効率的なんだろうか。

さらに、記者はオリンピックは世界大会を並行して行うようなもので複雑と書くが、これも本当?本来はコンパクトにひとつの五輪の中でいろいろな競技が行われる、というもので、世界大会がそのまま引っ越すような形はおかしいんじゃないだろうか。あくまでもデモンストレーション的に行うという意味でサッカーは参考になる。トップクラスの大会ではないことが明らかだからだ。それでいいのではないだろうか。五輪の開催地にはいろいろな国が本来あるべきで、かならずしもその国で普及しているスポーツだけではないこともあるだろう。そういった国のひとが興味を持ってもらうというのも大きな役割のはずだ。東京五輪はボートの競技場の話などもあったが、日本の各団体が民間業者とつるんで結局施設も大規模にしてしまったし、いろいろと過剰なことをやったということじゃないだろうか。そういった視点は朝日の記事からは一切感じられなかった。また、公金を投入すると当たり前のように書いているが、民間の力は、稼いでむしろ五輪で利益を上げることで、公金はあくまでも投資。五輪自体が赤字になるのはおかしいだろう。このあたり、ラグビーのワールドカップで公金をじゃぶじゃぶつかったのに、一切地方公共自治体に還元せず、黒字といっていたラグビーを思い出させる。それはコストは公金を使って自分たちは観客動員だけやってればいいのなら、黒字にもなるだろうが、当然投資はその中で回収できていなければいけないだろう。それをごまかすのが”レガシー”なることばで、あとあとも使えるといっているが、たとえば釜石のラグビー場などどうなっているのか、是非とも書いてほしいものだ。

そもそもが、もし、電通のような企業の仕切りが必要だとしたらば、前回の東京五輪はどうやったというのだろう。規模が違うというかもしれないが、逆に言うとその規模でやればいいんじゃないのか。基本的に電通擁護でまあバランスをとっておくということなのか。あまりたたいて今後に響くことは避けたいのか。朝日もなんだかだなあという記事であった。と思って記者を見るとこの記事だけなぜかスポーツ記者の野村周平氏が書いている。不思議ですね。