原子力発電稼働60年超ですか

いろいろとなところで原子力発電の稼働延長が言われてます。

たしかに原子力発電のような巨大設備を50年で元を取るのは難しいという経済的な事情はるのかもしれません。しかし、原子力発電の技術はそんなにかれたものなんでしょうか。例えば石油化学というものなどは枯れた技術なのだと思います。しかし、それなりに技術革新は行われて、地味に原油を有効活用できるようになっているはずです。一般に工業化学はそういったものではないでしょうか。そうすると、60年稼働するということはその技術はそれ以前に確立した技術でしょうから、それだけの長期間技術革新がなにもないことはないというのが思うところです。また、万が一のことがあってもメーカーに本当にその技術をわかる人が残っているのかも60年もしたら怪しいのではないでしょうか。宮大工ではないですが、せいぜい40年程度でリプレースしないと技術者も育成できないのではないでしょうか(実際日本の原子工学を専攻する学生は少ないとも聞きます)。米国やロシア、中国のように国土がだだっ広くて、原子力発電所が古くなったと思ったら別の場所にすぐ作れるような国はあてにならず、日本のように国土が狭い国では、やはり計画的にリプレースをしていかないとまずいんじゃないかと思います。そこでケチっても結局はストップの多発で稼働率は上がらなかったり(50%であったという話も聞きました)もっと大きいのは会社や学生が魅力を感じなくなると、技術革新にも影響があるということです。たとえば吉田氏のような現場の執行役員の所長でありながら、本社の支持がないと動けないような立場に東工大のような優秀な大学の学生があこがれて原子力工学を専攻して東京電力に入ろうとするか、と思うんですが、、、

東京電力の高給をもってしてもどうなんでしょう。

ということで、まあ今の物価高には、そのまま動かしてコストも安い原発稼働が一番ということを言い出すのだと思いますがなんだかな話です。