理系女子を増やすにはという記事に関する投稿を読んで

「数学や物理は女性に向かない」という思い込み…「リケジョ」増やすには「見えない壁」の背景分析し議論を(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

この記事に対して、X(旧ツイッター)の投稿などをしているのを見かけた。

むかないという言葉を”素質がない”とか能力として考えるとその通りと思います。

しかし、社会的な面を考えると、やはり、現状を見たらそのように考えられてもしょうがないところがあると思われます。

理系学部といっても例えば生物系などはかなり多くなっていますが、物理などはさっぱり割合が増えません。それは、素質の問題というよりは環境が”むかない”のだと思われます。

例えばステレオタイプとして、物理の得意なひと=おたっくぽい、体育の得意なひと=ア明るくて社交的、という意識は中学生や高校生の保護者に多いのではないでしょうか。逆に言うとスポーツ少年団などがもてはやされるのはそういう理由でしょう。

小学生くらいだとまだそういったことは少ないのかもしれません。しかし中学生高校生では強化されて、例えば男女共学の高校でも先生が女子の理系コース選択をくじくようなことをいうようなこともあるようです。

そういった保護者、学校の先生、さらには大学の先生、企業など、すべての面で不利を被る覚悟がないと特に物理などはできなさそうなのが今の日本です。

それを一部の”勝ち組”女子が、そんなことはない、私など、、、といってもあまり意味はないと思います。さらにはそういったひとが、そんな意識の人がいるのか?といいうときに、あたかも、理系に女子が進めないのは、本人の努力の問題、というようなとらえ方もされかねず、言っている当人は結構いいことをいってるつもりが、多くの理系を志す女子には単に嫌な人にしか映らない発言とも思えます。

また、現在の理系女子を増やしたいというのは企業の要望もあるのでしょう。これも理系といいつつ、プログラマーなどの捨て駒をたくさん雇いたい。女子であれば適当なところでやめさせたって大丈夫、というところが透けて見えます。そういうのにのっかるほどみんなばかじゃあない、ということもあるのではないでしょうか。