日刊スポーツ10月11日を読んで(民主党時代の思い出)

蓮舫氏「内容に瑕疵ない?にさらに驚く」埼玉自民党県議団長の発言に疑問 虐待禁止条例案撤回 - 社会 : 日刊スポーツ

こんなことを言っているひとがいるらしい。蓮舫氏といえば我々の年代にとっては事業仕分けの記憶が強い。

が、今検索すると当時を振り返るこんなレポートも2013年に出ていたようだ。

https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2013/04/qj1301_04.pdf

これを読むともっとちゃんとした目的をもった企画だったようだが、何か蓮舫氏の”2位じゃダメなんですか”が頭に浮かんでしまうが、ほかでも結構目立つようなところがあったと思う。

その後富岳は今でも利用目的のアピールに躍起になっているのをみると、この時の”悪夢”なのだろうかと思ってしまうところもある。しかし逆に言うと、富岳が何を目的にしているのかを考えることは大切だったのではないだろうか。スーパーコンピューターを作るという技術などを高めて国力を示すことはアピールになるだろうが、中国などのお金がどこかから湧いてくるような国と日本は違う。そういうことを考えてもらえるような発言であればもっと好意的に受け止められたのかもしれないと思うが、10年以上たつ今にいたってもどうも蓮舫氏の発言はキャッチーにネットなどにのったような感じが多いように感じている。

元に戻ると事業仕分け自体はとても重要なコンセプトがあったと思う。実は官邸主導でいろいろとやるのはその後の自民党政権になっても続いたが、自民党政権になってからは、プロセスが不透明で、官邸主導がどうもその周りの人たちにとってのいい使い方になった感じになった。多分悪夢の民主党政権には事業仕分けの印象もあり、それが、2位じゃダメなんですかにつながるのだと思うが、マスコミ、特に大手のマスコミは、それが何だったのかをもっと冷静に当時も報道して、キャッチーな発言をとらえて何かとんでもないことをしている、というようなところから一歩引いた報道が必要だったのではないかと思うし、15年たった今もっと考えられることもあるのではないでしょうか。

上のレポートを見ると、必ずしもコンセプトはうまくいっていないという評価でそれはそれですが、続けて洗練されていけばもう少しよくなったのではないかと思うのですが。少なくても大きな事業がどういうものなのかを国民にアピールできるという場であったことは確かですが、一方で政権側は何かキャッチーなアピールに使おうとしている人がいてその人が結局目立ってしまい、予算を申請している側はそういった場に慣れていなくてなんだかはっきりしない、というところになってしまったのが残念です。

まあいまだと外部のコンサルに頼んで申請側ももっとアピールするような場にできたでしょう。2008年は、まだ自民党時代の、政治家が決めてアピール、という流れが当たり前だったのかもしれません。そういう意味では民主党は政権をとっても”野党”でしかなかったともいえるのかもしれません。