日刊スポーツ8月11日政界地獄耳

【政界地獄耳】自民党副総裁・麻生太郎の「戦う覚悟」発言の効果はあったか - 政界地獄耳 - 社会コラム : 日刊スポーツ

最近毎日のようにこのコラムのネタでどうかとおもうが、今日はなんだかな印象。

この記事の後半のように「台湾海峡において、戦争を起こさせない、台湾有事は起こさせない」というご主張に反対する人はいないし、これが何を意味するかは明確だ。しかし、「日本、台湾、米国などの有志国に強い抑止力を機能させる覚悟が求められている」という発言はどうなのだろう。中国は日本と国交も結んでいる国でしかも国連の常任理事国だ。米国などもこういう言い方をするかどうか、ちょっとそのあたりを踏まえると、明らかに中国に対しての発言ととらえられてもしょうがないのでは。

後段は本当は麻生氏が言いたかったのは軍事費をあげるということなのだろう。日本の状況を考えて、それがどうなのか、産業、家計とも疲弊しているのではないだろうか。もちろん軍備の研究、開発、製造を米国のように、産業としてとらえるならそこへの投資で産業への支援になるが、日本は基本的に米国に流れていくお金となっている。円安で米国からの購入もおそらく当然のように費用が余分にかかるようになっている。単純にレートの変動で食われてしまう国家予算があるわけで、それを増大させようとすれば、今の状況では例えば円が100円のときに比べて1.4倍払わないと同じものは買えない。さらに買おうとすれば、もっと増えるわけだ。すごい話ではないでしょうか。

というようなことを覚悟するのが麻生氏の話で、日本が戦争をしようとは思わないかもしれないが、少なくとも米国から軍備を買うお金を増やさないといけない、ということは確かなのでしょう。