天声人語8月18日

天声人語で岸田さんのブックリストについて書いてました。

まあ報道しているのですから確かに論評されることを想定しているのではありましょうが、ただ天声人語のようなコラムで論評するのもどうかとおもいます。

特にネガティブなことをいうのは、ある種の嗜好を持った人への論評になる可能性があります。小生自身も例えば岸田さんのブックリストをみて、それを後追いするひとがいたら、ちょっと話しにくいなあと思います。と思いつつもそういう人が日本のある世代の大学卒業者のアベレージだと思えばまあ日本の教育の成果はそういうことで、本が売れないのもしょうがないなあとも思います。まあ日本の選良の家で育ち、一流高校から一流大学に進んだひとが60歳後半のブックリストとしてなかなか味わい深いものがありますが。

ちなみに天声人語の筆者はもし日本の読書環境を良くしたいなら、もう少し朝日新聞の読書欄をなんとかしたらどうでしょうか。ほかの新聞と比べたときに、何か書評者の趣味に走ったような書評ばかりでそれが芸術の域に達している横尾氏以外のひとのはもうひどいもんだという感じです。横尾さんのようにみんなが書けると思ったら、いろいろな経験も含めて全く無理ということすらわかっていないひとたちはさっさと切り捨てて他の新聞の書評のような読書人に寄与するものを期待します。繰り返しますが、もっとも先鋭的な横尾さんの書評はあれはあれで一つの芸術の域なのですごいもんだと思ってますので。