遠藤ヒロミチ氏の朝日新聞投稿を読んで(7月12日)

(私の視点)監視カメラ巡り逆転無罪 証言の「うそ」見破った判決 遠藤比呂通:朝日新聞デジタル

朝日新聞にこんな投稿がでていた。題名はもちろん変換ミスです。すみません。

小生がこの方のお名前を知ったのはいつのころか。とにかく東北大学助教授の職から西成に行ったわけですから思い切った行動といえるでしょう、このあたりについては本にも書いてあるしWEBにもあります。

しかしなんだかそんなに単純な話なのかなーという気もしています。

一種の宗教の犠牲者のような気がして仕方がありません。もともとは一時的な休職でボランティアとして働くようなことを考えていたとあります。また、やめても当初は牧師になろうとしていたようです。それをやめさせた人がいるわけでしょう。

おそらくは彼が弁護士資格を持っておりそっちで役にたつと思われてしまったのではないでしょうか。

文章などを読んでも本当にほれぼれするほど人柄がまっすぐなひとだし、頭もいい人なんだと思います。しかし、彼も本で書いてましたが弁護士としてはやはりそれなりの経験を積まないとやっていけない。実際今回の訴訟も刑事事件を得意とする弁護士に頼んでいるようです。おそらく一般人は弁護士という職業について誤解があるような気もするのですが、やはり、それぞれの専門分野でないと、依頼人のためにもならないというのは当然でしょう。そういった点でもいい人なんだなあと思います。しかし、彼が専門にする憲法分野での訴訟がそんなにあるわけでもなく、正直なところどうやって食べているんだろうという疑問もあります。

小生は遠藤氏はものすごい才能をもったひとで、やはりそのまま大学で憲法を論じていたほうがずっと社会への影響も強かった人で、宗教が彼の可能性をつぶしてしまったということで、本当に恐ろしさを感じます。(彼が影響を受けたのはおそらく主流のプロテスタント教会と思いますが、その牧師の中にはこういったことをしてしまう人がいるのだという印象です。もちろんそのプロテスタント教派がすべてそのような牧師ということではないですが、大きくなるとそのような、とても周りの牧師からもよくは思われないような活動も見逃されていくというとこに怖さを感じます)