エリザベス女王の葬儀を拝見して

昨日は日本でもエリザベス女王の葬儀が生中継された。

英連邦でもない国であるが、関心は高かったのだろう。

わたしも拝見した。

拝見という言葉を使いたくなるくらい、見事な葬儀だったと思う。

まず、前半は完全に礼拝の形であった。日本ではキリスト教のお葬式でも遺族の要望で写真を置いたりすると聞いたことがあるが、そのようなものは一切ない。また、献花などもない。礼拝である。そして、祝福が終わった後、トランペットが鳴らされて区切りをつけて国歌がうたわれた。つまり礼拝の間は神様をたたえて女王や新王は称えない。礼拝が終わった後に国家で女王をたたえるという区分けがちゃんとわかった。ちなみに2分間の黙とうも礼拝は終わった後の行事であった。すごいなあと思いました。

そして葬儀が終わった後の棺を墓所まで運ぶ葬列がきれいだった。

例えばだれかが歌を歌ったりするようなことがあるのかと思ったが、全くなしで、これはNHKなどは生中継していて困ったんじゃないかと思うほどだった。公共放送でやるにしてはあまりに宗教的な感じだったと思う。

また、感じたのは、女王は軍隊を率いたひとだったということだ。王室のメンバーも軍隊経験のあるひとたちはみんな軍服をきていた。アン女王まで着てました。日本はやはり皇室は貴族ということか、これは見ない、特に戦後は全くありえないことだと思います。実際に確かアフガニスタン戦争やフォークランド紛争では出動したひとたちもいた。エリザベス女王自体も軍務についたことが随分とフィルムで流れた。やっぱりそういったイメージは大切なんだろうなあという感じです。軍隊と宗教というのは2つの国民の紐帯なんだと感じました。