宗教の家庭内の伝承について

8月3日の朝日新聞宗教学者なのか西田公昭というひとが宗教2世について問題が多いインタビューまたは寄稿がでていた。

そもそもが宗教が家庭や地域で伝承されていくことはそれほど珍しいことではないだろう。しかし、すぐに朝日の記事のように家庭内での強制が問題などといいだしたら、イスラム圏の国にしろ、仏教圏、キリスト教圏、およそすべて支配的な宗教がある国ではなりたたない話だろう。そして問題は例えばイスラム教徒の家族が日本に来た時に私たちがその子供などにどう接するかということだ。親の宗教を子供に強制してはいけないといったら、子供たちがヒジャブを被るのはかわいそうだとかそういう話はすぐに出てきそうだ。この朝日で語っている学者はそういった状況をよしとするのか?おそらくそうなんでしょう。しかし、そのようなことは宗教というものの持つ意味を全く理解できていないひとの戯言と思います。このひとは立正大学の先生のようですが、おそらく立正大学の建学の理念とも反するのでは。それとも伝統的な浄土宗のような宗教は別なのか、、、しかしそもそもが仏教だって相当ラジカルな時代もあったんじゃないですかね。

ということで、私はカルトをしっかりと区別して、カルトによって家族が被害をうけることは避ける工夫が必要ですが、それは”宗教”というくくりではなく、しっかりと”カルト”というくくりを定めてやらないと、とんでもない文化の抑圧につながる、ということを思ってます。そして文化である以上家庭の中での伝承は避けられないものであると思います。もちろん、個人が大人になってそこから離れるのは、おそらく普通にあり得る社会でないといけないとは思いますが、それは社会の中で自然に起こるのを待つ必要があり、例えば日本の学校でそういったことを強制するようなことをするのはまずいと思います。西田氏の主張とは全く逆ですね。