NHKニュースウォッチ9(2025年7月11日)

NHKのニュースウォッチ9で参議院選挙の争点として選択制夫婦別姓をとりあげていた。そもそもこれが争点なのかは微妙だ。というのは、例えば物価高などに対してはどうしても争点と感じるひとは少ないので、あたかもみんな興味がないように見えてしまう。また、そもそも”争点”ではないのではないかというのが小生の考えだ。選択制といっている以上全国民に直接関係するわけではないので、もし意見を聞くならば”どういう点で選択制別姓の家庭が他人に対して影響を与えるのか”という点も重要だろう。そういった点では、家庭内で子供の視点から再婚した母親が同じ苗字になったことで、母と感じられた、という”選択制”でも子供には影響があるという主張は目新しいといえば目新しい。NHKもすごい人を見つけるものだと思った。しかし、そもそもが、今の戸籍制度では、例えば前のパートナーが離婚に応じるまでは戸籍上の夫婦になることはできないのが現在の法律であり、事実上破綻しても戸籍上は夫婦という人も珍しくないらしい。そういう場合、一緒に暮らしていても、戸籍上は別姓だが、名乗るときは同じ苗字ということもありそうだ。まさにそれによって家族の一体感を示しているのだろう。姓が同じというのはそのような役割はありそうだ。しかし、それは、現在の戸籍制度のむしろ問題で、家族の姓が同じことを前提とするからのことではないのか?ニュースウォッチ9のインタビューに応じていた人がもし、夫婦が別の姓であることが普通な社会でいたら、きっとそのようなことは思うことはなかったのではないだろうか。例えば一つの家に住むとかそういった実質的なところで家族と感じたなら家族、となったのではないだろうか?と考えると逆に日本の家族とはなんだろうという問題にもいきつくところだ。前に見たフランスのドラマで、結婚式を教会でできないひとが市役所で行うときは民法にのっとって結婚すると。その中には同居なども条件としてあり、フランスではそういったことを満たさないと結婚して家族にはなれないことを知り驚いた。日本では逆に戸籍を作れば家族である。ドライですね。それでいいのかということかと思います。結局それが離婚後のこどもの問題や介護の問題などにもつながっているのではないでしょうか。

ニュースウォッチ9の報道ではまずスペインと中国とインドネシアの人たちに、姓を聞いて、そのあと日本の制度はどう思うか聞いていたが、恥ずかしいことこの上なしで、海外がどうかというのはむしろ家族の在り方の問題で、それを海外ではどうかという短絡的な報道を行ったことはNHKのニュースウォッチ9という番組の見識の低さを露骨に表していたと思う。聞くのであれば、むしろ日本が強制して家族の中で別の姓にした、帰化したスポーツ関係のひとたちなどに聞いたらどうだろう。馬瓜さんのような漢字で表しただけのような人もいれば、陸上のひとのように親戚の姓をつけている人もいるらしい。このあたりの基準は謎だが、とにかく家族の姓は違うことは確かだ。どうなの?