東京防災なぜ知事の写真つき?

防災ブック「東京防災」|東京都防災ホームページ

東京防災というのは舛添都知事時代に平成27年(2015年)に配布が始まったものだ。

非常に好評だったと記憶している。

その後舛添氏のあち小池知事時代になって、ついに大幅な改変が加えられたようだ。

しかもよろしくないのは配布時に知事写真入りメッセージが付いている。これはなんだろう。東京都という組織が配布するもので、都知事がポケットマネーを出しているわけではない。当然税金で出しているのだ。

最近の首長にこのような勘違いが多いように思うが、特にこれは、舛添さん時代のものであって、単に改変しているだけなのに、都知事写真入りのメッセージって、まさに”ビッグブラザー”のような感じだ。私が配っているからありがたく受け取れ、みたいな感じだ。実際は我々の税金なのに、、、

なんだか国政も含めて公僕という言葉もなくなってきているのを感じる。何か税金を使う人は偉い人みたいな誤解があるような感じだ。

また、なんだか無駄に形式などを変えているだけのようだ。2冊になってさらに小型化され全然よくない感じ。なんでこうなるのって感じだ。

そもそもが、その形式自体も丸投げしてコンペで選びました的な感じがプンプンで、都庁の職員のやる気もなくなっているように思う。

その点で任せることはちゃんとやってた舛添さんのほうが”まとも”であったと思います。(あくまでも仕事のスタイルで、そのほかのことはここでは触れていません)

首長や首相がビッグブラザー的になりたいというのが今の潮流なのかもしれませんが、それはよくないことだと思います。日本は今日は上皇の誕生日ですが、あくまでも君主が天皇であることが憲法で定められていて、首相は内閣を率いる立場だし、首長も選挙で選ばれたとはいえ、地域で万能というわけではなく、議会との協力関係で行政をつかさどる人と思ってますが。

今回の都知事写真付きの東京防災にはどうもそのあたりの感度が違うような気がしました。これが進むと下手すると例えば東京五輪は私のリーダーシップでやった、とか、大きな建物も私がやったみたいな変な実績合戦になって、税金を出したのは誰なんだということになりかねない。ぜひとも首長には、前にも書いた通り税金を使って払っている人たちや都民すべてに還元する、というような謙虚な気持ちが見えたほうが気持ち良いということをわかってもらいたいですね