日刊スポーツ政界地獄耳11月3日

【政界地獄耳】ストで賃上げ待遇改善、米の健全な労使関係うらやましい 比べて日本では… - 政界地獄耳 - 社会コラム : 日刊スポーツ

ということで大筋は合意だが、しかし米国の労働者すべてがそのようになっているわけでもないだろう。例えば某コーヒーチェーンの労働者や某ネット販売の労働者が劣悪な環境に置かれていて、ストライキなどを起こせないのはよく知られているところだ。

伝統的な企業ではがっちり労働組合が機能しているが、新興のITなどではそうでもないような雇用形態を作っているのが今の米国だ。そして、2000年代以降それをコピーしてきているのが日本だ。今ではなんでも丸投げして派遣労働者が出てくる。例えばそういうことを批判するマスメディアの世界においてもフリーの執筆者や製作者がたくさんいるんじゃないだろうか。というよりはむしろ雇用関係がはっきりしないのはそういったメディア関係に多いのかもしれない。

冒頭の記事の執筆者の趣旨は正しいと思う。今の連合は自民党にすり寄って賃上げしようという何を考えているのやらという会長をいただいてなんと継続もすることにしている。どうなっているのやらだ。しかし、そういったトンでもな状況は米国をコピーしてきた結果であることにも注意してほしかったと思う。