前からこの番組は日本でやるのは問題だと思っていた。
昨日は草刈正雄氏が出たらしい。新聞では感動の物語に仕立てられている。
しかしそれでいいのだろうか?
まずは戦後のある時代草刈正雄氏と同様の経緯で親子で残され苦労したひとたちはたくさんいただろう。その人たちに対して、米国人が帰ってしまったことを容認するのか?
苦悩すれば父親は許されるのか?
また、プライバシーとして草刈氏自体は放送に同意しているから調査もしたのだろうが、なにかモラルとしてすっきりしないものを感じる。なぜかといえば、本当に朝鮮戦争でなくなったことを信じていればそのような調査自体行わないだろうということが予想されるからだ。母親との関係は保てるのだろうか?
また、美談仕立てだが、例えばだ、もし米国の親族がいまから親戚ということで草刈氏のミュージアムを作りたいとかそういったことを言い出したらどうするの?いわゆる”やばい人”が米国人だからいないということはないだろう。
とにかくこの番組は予告編以上見たことはないのだが、いやな番組だと思っていた。米国であれば自覚的に米国に渡ってきて、ルーツへの興味が強いのだろうが。