サイボウズ青野氏のマイナカード論

「思っていた通りの展開」…サイボウズ青野社長に聞く「マイナカード」トラブル解決の唯一の方法とは | FRIDAYデジタル

この中でマイナカードを持つとコンビニで住民票が出力できる、ということへの違和感が書いてあった。わたしもそのとおりとおもう。そもそもがそのような紙を出力して持っていく必要がないようにするのが電子化ってやつだと思うので。

ただし、マイナカードをスマホにすればいいかというとそんな問題でもなさそうな。青野氏も書いているが、小さい子供もスマホを持つというのは現実的ではないだろう。

考えるに世の中には書いてあってみんな読める状態になっていることで意味があるものもたくさんあって、例えば健康保険証は病院の窓口で出すわけだが、そのときは代理の人が出したりすることもあるわけで、本人が出さないと使えないのでは不便だろう。また、免許証も可読性があることは大切で、特別な読み取り装置がないと確認できないのではいざというとき役立たないことがあると困るものだ。なんだかいろいろな場面で必要としれる番号(記号)と隠さなくてはならない、情報が区別されていないことが原因のように思われる。

例えば名刺にあるひとの名前と電話番号、メールアドレスなどが書いてある。これは特別な読み取り装置なしで読めないと社会的に困るものだ。しかし、そのメールアドレスに紐づいたメールの中身まで読めたら困るわけだ(まさにハッカーが狙うところ)。そのため一応パスワードの守秘やネットワークの守秘があって防御されている。そのように公開されている情報は情報でそれに紐づく情報が隠されているものはたくさんあるだろう。社会保険の番号などもそんな類でそれが分かってもそれだけで医療内容がわかるわけではない。システムには登録されているわけだが。(8月2日の朝日新聞朝刊にあたかもマイナ保険証がないと医療費の高額請求時の負担が一度発生するような話は大嘘で実は病院のシステムではマイナ保険証と関係なく医療費の合算値が見られて、ある額からは立て替えなくてもいいらしい)これもシステムの中身を誰もかれも見られるのは困るが、番号自体を見せてもあまり役には立たないだろう。

ちなみに、マイナ保険証で転職時などもすぐに保険証が発行されるというが、これは普通の保険証もすぐに発行されるのでは?国民健康保険が違うとしたら、そちらの発行手続きを早期化したほうがよさそうな気がする。結局どこかの保険組合などが番号を発行しない限り、マイナ保険証にも登録できないので、実際の事務手続きは変わらないはずではないだろうか、、、