戴冠式雑感

戴冠式をCNNで見ていて感じたことです。

(日本の放送は見ていないので、もしかしたら解説と違っているところがあるかもしれませんが個人の見解ですのでご容赦を)

エリザベス女王の葬儀とは全く趣旨が違っていた。葬儀はキリスト教の葬儀の部分があり、明確に国家元首の死去に伴う式次第と分けられていたと思いました。しかし、今回は国王に戴冠する権威は教会にあり、また、逆に王が教会も含めて統治する、それは神の委託を受けている、といういわゆる「王権神授」の手続きとしての戴冠式であったという感じです。聖餐も行ってましたが、どういう意味があったのかはよくわかりませんでした。ないと何がまずいんだろう、、、

・イギリス王室の圧のようなものを感じました。あれだけの人数。しかももう、先の先まで決まっている、というのは日本から見たらうらやましい限りです。私は日本の皇室は続いてほしいと思っていますが、政府が女性天皇などを認めないとこれは無理があると思います。他の旧皇族?から無理に男子を連れてくるのもこれもいかがかと。

・イギリスの王室は観光資源ということが自分たちも意識している?ということも感じました。とてもきれいな衣装や馬車など見ているとうっとりです。音楽もきれいでした。あれだけのひとを抱えるのは大変だと思いますが、それが観光資源ということで国民の納得を得ているのかなあと思いました。

・日本の即位の礼ももっと式典の内容を考えて、テレビで映すのであればいろいろと考えてみてほしいです。今回はアフリカ系のイギリス人がいろいろな場面で登場していたように見えました。また、女性も目立ちました。そういったところを取り込む強さを感じました。おそらくは伝統というのはそういった変化に対応できることなのかと。

・昔と違って旅行も簡単にできるので、ぜひ天皇夫妻に出席してほしかった。米国はバイデン大統領夫人と孫娘だったらしいですが、ヨーロッパの王様などは結構いっていたように見えました。日本も天皇夫妻がよかったのではないかと感じました。

BBCのフェアな報道姿勢。BBCでは反対派の動きなども伝えていました。NHK即位の礼でそんなことをやったらおそらくはとんでもないことになりそうです。

まあNHKは国の意向を強く受ける放送局らしいのでしょうがないですが。というかそれは日本国民の問題かもしれません。