企業の決算報告がでてきていて、好調とのことだ。日本企業の好調さは円安に支えられているという。しかし、小生は研究者でも何でもないので恥ずかしげもなくいってしまうがどうもその論理が分からない。
今の日本企業は間接投資ではなく海外への直接投資を行っているようだ。つまり、海外現地法人を作ってそこで稼いでいると。そしてその利益はどう考えても現地の通貨だてなんだろう。そうなると確かに円安で円換算すると計算上は大きくなるけど実際それを日本に移転するときには当然逆に目減りする。つまり100ドルを160円で換算すれば一見16000円になるけど、もし、会社を清算して日本に実際に移転するときには例えばレート100円とのきに10000円あればいいのが160円になれば16000円利益を円にするため必要という見方で、全然いいことではないのではないだろうか?まさに絵に描いた餅では?
もちろん相手国にとっては、それだけ稼いでくれてありがとうだろう。
これが間接投資だと状況は異なって、先方の国で稼いだ幾分かが移転される。そうなると出資した側は金を使って先方からの利益を吸い上げられる。まあそれにしても、例えば日本円でレート100円であれば例えば100ドルの株式投資をするのに10000円必要、しかし、同じ額のドルの投資に160円であれば16000円必要ということなので、例えば10ドルリターンがあったとして、たしかに1600円だけど、もともとが1.6倍の投資なので結局変わらないんじゃないでしょうか。というか、時間的な推移を考えるとむしろ損してることになるということなんじゃないですかね。直接投資だと、時間的な推移ではなく、もっぱら先方の成長度合いによるのでしょうか、そういうリスクはないということですか。だから今は直接投資?
あと経済産業省とかが、米国だと70%のリターンが中国は30%という発表をしてますが、このリターンがなんなのか調べているけどよくわからない。直接投資なので資本を出資しているのだと思いますが、資本の回収って1年ではできないと思うので、この70%というのはなんだろう?すごく不思議です。
ということで結局のところ、直接投資で企業の利益向上といっても、それは金融資本国ということではなくて、単に外国に足りない資本を出していて、もうけてもらっているだけのこと。それがいいのかはわかりませんねえ。そこをスパッと説明してくれるものに出会ってないのは不勉強なだけだとは思うのですが。