朝日新聞2月18日堀田絵里氏の記事をよんで

最初から驚いたのは、テレビでのバラエティー番組の話題の「新しい戦後」をひいて、「意味を確認してほしかった」とかいていてあたかもその番組の司会者とゲストの間で何も合意がない話が行われていたかのように書いていることです。筆者は米国在住ということなので、仕方がないのかもしれませんが、司会者とゲストの間では明確に意味の合意はあったように思います。それはTwitterで書いていた人もいたように思いますが、番組の冒頭でゲストが「私は戦後すぐに生まれた」といったことと対応したしめくくりであった、ということでしょう。司会者はすぐさま意味を”それ以外ない”意味でとらえたでしょう。また視聴者の多くも間違えなくとらえたと思ってます。(この番組の視聴者の多くはかなり年配の人と思われますのでなおさら)

そこでわからない人もいただろうということを認めたとしても、今がそうだといっているわけではなく「来年がそうなるのでは」ということです。なおさら意味は見た人が考えればいいわけで、政治的な討論ではないのにこの堀田という人は何をいってるの?という感じです。米国でも政治家の記者会見にはないかもしれませんが、テレビでの対談などでは意味が含意されている話は行われているように思いますが、、、

朝日も多少はまずいと思っても聞いてしまうと載せないわけにはいかなかったのか、、、

ということですが、本音についていろいろと書いてますが、例えば沖縄返還の時のキッシンジャー氏と若泉氏のやりとりなどをみていると、本音のやりとりは裏側で担当するひとがいることは米国でもあるわけで、米国はいつも正式ルートが本音というのもどうなんだろうなあと思います。あまりにも外交についての知見が狭いのではないでしょうか。まあということを学者にいってみてもしょうがないので朝日新聞の人選の誤りということで理解しましょうか。

ついでですがほかの人もいまいちで、今のウクライナとロシアの戦争も、ロシアは最初から”自衛のための戦争”といっていることに注意を向けるひとがいないのが残念でした。戦争はいつだって”自衛のため”なので、ほかの国から見るとどう見てもロシアの侵攻でもロシアにとっては”自衛”ということになるわけです。なので日米同盟で”自衛”の範囲が広まればそれだけ”自衛のための戦争”も範囲は広くなると、まあそうなるわけで、それこそジャーナリストはもっと意味を明らかにするようにすべきと思いますが、国会での討論などを垂れ流すだけで、それを安倍氏に深堀して聞いた新聞はなかったんじゃないでしょうか。もしかするとクローズアップ現代に国谷さんがいたら聞いたかもしれませんが、そういうことを聞く人が排除される政府というのはどうなんだろうという気がします。