NHKBSの国際報道2024を見終わって、特に東洋大学の教授についてはほとんど小生は納得いかない発言ばかりであった。まあそれはともかくだ。
2016年からのトランプ大統領時代、日本企業は米国内での工場の建設と現地での雇用を求められていた記憶がある。
しかしそれはアベノミクスの円安とリンクして、利益の拡張につながった。米国内法人として製造販売しているわけなので、利益は米国法人であがる。
そうなると決算時は当然円安で円に換算すると大きく見えるわけだ。そうして日本の企業の株価も高騰すると。
日本の資本家よりもむしろ米国投資家にとって良い結果なのだろう。それを追い求めたのはトランプ時代で、結局関税の話をされると米国で生産をおこなって、米国人を雇うしかないのだ。
でじゃあ日本国内は?株価は上がっていくだろう。しかし、工場はどうなんだろう。米国以外の国に輸出するのか?
しかし円安で、原材料は上がる。また運賃も上がってしまう。国内では物価高、一方輸出の儲けも思ったほどでないのではないだろうか。東洋大の教授がいっていたように、ガス(と彼女がいっていたのはシェールガス?)の日本への輸出は米国にとって念願だったことだろう。それを嬉しそうに言う人たちがいるとは。びっくりだ。確かにシェールガス時代などは相当なもったいをつけられて購入することになったような気がするが、そのとたん、結局米国内でのシェールガスの価格の高騰から、ブームがさって日本も買わないうちに話は終わっただけだと思う。トランプ氏は化石燃料産業を復興させるそうなので、ペンシルバニアあたりでガンガンと掘って日本に売りつけると。そういった懸念は一切番組では語られなかった。
ところで、米国の鎖国的な政策は、米国にはいいのだろうが、それに追随しないといけない日本のような国には厳しい。といいつつも物価高にどこまで対応できるかだ。
一方中国は違う。いまや中国はアフリカなどにも販路を作ったので、かつての日本のように輸出もできるし、現地の工場で安く生産して輸入もできるだろう。
米国の傘に入るには、おそらくは中国に対抗してアフリカ進出をはかることが求められるだろう。米国で吸い上げたドルは結局こうしてアフリカへの投資として用いられ、永久に日本には落ちない。まあもともと米国法人の利益は数字ですかないのだから、むしろアフリカで新たな投資ができればまだいいのかもしれないが。
となかなか厳しいのかなと。
ということで1年もしないうちに公約がうまく進まないことで国内でデモが起こって暴動化する懸念はないのだろうか。信頼して投票したが、それだけに失望した時の反動はおそろしいものがある。大丈夫なんだろうか。