賞味期限の切れたひと(玉木某)

玉木雄一郎氏「マリーアントワネットみたいな感覚」自民・小野寺政調会長の発言報道にXで言及 - 社会 : 日刊スポーツ

もちろん元の発言が”自民党”の政治家によるものであることに対しての批判はありうると思う。しかしだ。NHKにしろどこにしろ、なぜ103万円の壁の撤廃に学生を使うんだ?本当に困っている層を、親の控除というような、いわば”ブルジョア的”な目的で働かせようとしている、ということには、玉木氏の考えは至らないようだ。むしろマリーアントワネットのような人は玉木氏だと思う。

もちろん玉木氏には本当の理由を隠している。彼は要は学生のことなど考えているわけではなく、安い労働力を学生で賄っているサービス業やエンタメ業界その他をおもんばかっているのだろう。昔は製造業もそうだったらしいが、今は都会から工場がなくなって、工場の夜勤バイトなどはなくなったのか?それにしても、なんでそう書かないのだろうか?NHKは堂々と飲食店長などに語らせている。どうかと思うがまだ本当の理由を報じているという意味だけとればいいと思う。

もちろん国民民主が学生バイトを雇用側が働かせやすくするための撤廃だなどといったら、なかなかのことが起こると思うのでそのようなことは言いにくいのはわかるのだが、むきになって反論する話ではないだろう。なんだかよくわからないがそれに賛同する人も多いらしく、なんだかな感じ。学生だけに限れば、今回103万円の壁撤廃で減税される分として国民民主が主張している何割かでも無償の奨学金に充てればずいぶん違うんじゃないのか?または、玉木氏は高知県の裕福な家庭の子弟と聞くが、実家で例えばファンドを作って奨学生をさせる活動などしてみたらどうなんだろう。昔の地方の裕福な人たちは結構個人的なパトロンとして大学生を勉強させていたらしい。そういったセーフティーネットがなくなったことも今の学生の生活が苦しいことの理由じゃないのだろうか?そういった個人の奨学金を増やせるような控除を考えたらどうなんだろう。ふるさと納税よりよっぱど役に立ちそうだ。

結局都会の生活や勉強(ダブルスクールなども結構いる)にお金がかかるー>アルバイトで稼がないといけないー>都会では安い労働力が豊富にあるので、そこに頼ってしまうー>仕事にやりがいを感じてしまうと、卒業後フリーター生活に突入して、そのうち、年をとってくると、時給も上がらず、そのころには親は定年で、もう面倒は見られなくなり、下から安い層に追い出されて、国民年金の支払いも苦しい層が出現
というのが今の状況じゃないのだろうか?

まあ国民民主は連合バックで結局はそのような層の出現について、責任はないということ。むしろそういう層をもっと雇用しやすくするような法制度の立法を求めているのだろうから、隠された目的として、玉木氏が学生はバイトしやすくするという、いわば禁断のお薬(稼げればどんどんのめりこむ層が出てくる)のようなものを推奨するのはよくわかるのだが。彼らとすれば、それは自分で制限すればいいことで学業との両立可能というかもしれないが、繰り返すが、本当に困っている層は、とっくに103万円の壁など越えていると思う(親の収入が低すぎて控除どころじゃない)。どうなんだろう?