NHKニュースウォッチ99月10日被災ピアノ

9月10日のニュースウォッチ9で石川県の地震で家が壊れて雨などにさらされて十分に機能しなくなったピアノを福島で東北大震災の際にボランティアで修理した人に頼んで修理したということをやっていた。探すとこちらと同じ話なので、だれかが取材に呼んでいるニュースであるようだ。

被災ピアノ能登に戻る 福島の調律師遠藤さん修復:東京新聞 TOKYO Web

ただ、このニュースは話としては分からなくもないが、もし運送料金も含めて全部持ち出しだとしたらやはりどうなんだろうと思う話しであった。

無理にストーリーも作ったような感じで調律師に対しての敬意を感じなかった。

被災ピアノといえばなんといっても有名なのは原爆の被害にあいながらという明子のピアノだろう。しかし、明子のピアノは本人が弾いて有名になったわけではなくピアノのもつストーリーにひかれていろいろなひとがそれを中心としてまたストーリーが広がっていったから有名になったのである。楽器が有名になるのはそういうことだと思う。

東日本大震災でも坂本龍一が一応発掘した被災ピアノがあり、これはただ、坂本龍一がストーリーを作り出したことでそれ以上のものがうまれるかは今後だと思う。

しかしこのピアノにしても、一応坂本龍一という外部を刺激して新たなストーリーをつないだということはある。

ということだが、今回の石川県のピアノはそのようなことはなく、持ち主に返されただけである。まあ今後なにかうまれるかもしれなが、すくなくともいまのところは持ち主が弾くだけのようだ。全然話が上の二つとは違う。

また、NHKのいいかたは、遠藤氏はボランティアでこういったピアノを直してくれる人、みたいな言い方で、それもどうかと思う。東京新聞には地方公共自治体を通じて募集したものであることが書かれているが、NHKではそのような話はなかった。あたかも本人が直接頼んだような感じだった。いろいろなところで思い付きのように依頼されても困っちゃうと思うのだが、、、本当に楽器はなんというか、いろいろなストーリーをはらむものだが、あまり作ったような話をくっつけられるのはどうかと思う。