明治神宮外苑について(日刊スポーツの記事を読んで)

自民・船田元氏、明治神宮外苑再開発は「内苑を守るため外苑で稼ぐ構図」クラファン活用の私案も - 社会 : 日刊スポーツ

このような記事がでていました。そうか外苑があるなら内苑もあるんだ、と思ってちょっと調べた限り内苑といっている場所は境内のある当たりなのか、、、くらいしかわかりませんでした。すみません。

さて、思うのは、もともとが明治神宮明治天皇が死去したあと、民間で寄進して作ったもののようだということなのですが、なんとびっくりなのは、寄進した有名人たちはその後経済的に支えようという気はなく、外苑にいろいろな施設を作ってその収入を明治神宮の財務基盤にしようとしていたようだ、ということです。そこからどうも外苑で稼がないといけない、という論理が出てくるようです。

通常の宗教法人であれば氏子が支えるのでしょう。しかし、明治神宮には経常収支を賄うような寄進をする氏子ががどうやら存在しないようです。まあ規模は違いますが、幼稚園や保育園を運営することで成り立っている宗教法人もありますから、あながち外で稼ぐのが悪いとも言い切れませんが、しかし、問題は、もともとが広く寄進や労働奉仕で作られた明治神宮が、いまだに公的な性格をもつ外苑の収入で支えられることでいいのか?ということでしょう。

明治神宮を信仰している方には悪いのですが、外苑は適切な価格(当然安く)で東京都などに売却して、東京都などが責任をもって公園にすべきではないでしょうか。過去からの歴史を見ると、そうする根拠はあるように思います。そうすると明治神宮の内苑をどうするかということですが、船田氏がいうようなクラウドファンディングはそもそもの歴史を見ると正しいし、拝観料を取る、また、明治記念館のような部分は東京都から逆に賃貸して事業を継続するなどすればいいのではないでしょうか。

現在の形でもいいかと思いますが、明治神宮側が、所有権を主張して、都民との対話を拒絶するのであれば、もともとが神社の氏子ではなく、広く国民からの募金で成り立った経緯を考えればそれがいいのではないかと思いました。