神宮外苑問題の不思議さ

ここにきて不動産会社2社が声明(説明)をリリースした。

都知事が再三言っている事業会社の責任を果たしているのか?しかしなぜこのタイミングなのかは不明。もしそうした議論をするならいくらでももっと前にすればよかったのではないかと思うのだが、、、

うがった見方をするひとは、暗黙の裡にプレッシャーをかけられて、このような説明をするように求められた、ということをいうひともいそうなくらい良くないタイミングだと思う。かえって何かを感じる人も多いだろうし、そもそもこの説明でなったくする人は前から納得しているし、納得しない人は納得しない、これまでの議論を前進させるものではなく、アリバイ的なリリースであるように見受けられるというひともいそうだ。

この議論でわかりにくいのは、そもそもが、多くの人が”神宮球場は実は明治神宮が所有していて6大学野球のために作って使用料は明治神宮に入るんだよ”とか聞いた時の意外さだろう。物知りなひとにはよく知られたことなのだろうし、それも間違いという人がいそうな話だが、ことほど左様に一般人の認識はそんなものだと思ってほしい。

で、

明治神宮、実は「財政問題」…外苑再開発の背景に 稼ぎ頭の球場の建て替えがネック 多数の樹木が伐採の危機:東京新聞 TOKYO Web

こういった記事を読むと、都民が受益者としての負担をしないことでかえって一部の人に利益が流れていくような構造を作ってしまい、トータルとして都民が損をしているようなプラスマイナスの計算になりそうにも思います。

明治神宮が設立された際は国民的な運動があって、寄進したことでできたということのようです。おそらくは外苑の収入で宗教法人としての財務が賄われるように当時は考えていたのでしょう。

それであれば、今回も、明治神宮はそのような国民運動を起こして、広く寄進を集めるべきではなかったのではないでしょうか。そこで案として、このような民間のビルを中心として、賃貸料をアップできる、野球場やスポーツの施設もどうするのか、ということを議論できるような形にして再開発すればずっとすっきりしたのではないかと思われます。それが、そうならなかった。何か政治決着で一部の利権になっているのではないかという疑惑を持たれるような形になったことに問題の根源はあったと思われます。

なぜ30年前から記事によると財政問題は訴えられていたはずなのに、そこで、なんとかしようという財界人などが出てこなかったのでしょうか?そういうところでは登場せずに、政治的にスキームが決まった後にメインの会社から明治神宮に入り込んだりする人がいれば、それは、逆に国民運動を不動産会社のリードで盛り上げるような感じに見えてもしょうがないことです。というかそれが目的だったのかもとなります。

宗教団体はやはり基本自分の財産と氏子の寄進で支えられるのが基本と思いますので、あまり外苑の事業収入にたよるのではなく、外苑の収入は外苑の維持、宗教法人の維持と内苑の維持は氏子に毎年寄進や入園料をとる、というような抜本的な改革も含めて、議論することが必要では。(もちろんそれは、明治神宮が主体となって氏子代表なども含めて議論するということです)よく神社の空き地を駐車場で貸したりして事業収入を得る、とか、教会で幼稚園を運営して牧師の収入はそちらに依存しているとか、聞きますが、明治神宮の規模でそもそもが神宮球場と明治記念会館の収入で賄えるのか?おちうのが根本の問題としてあるのではないでしょうか。こういうことをやってみたとしても、結局はまた、お金が足らなくなると、賃貸部分を増やせるような再開発とか、まあそんな感じが続いていいのかですね。

全国にはネットなどをみると明治神宮財政問題を憂いているかたもいるようですので、きっとそういう方々が、有名な財界人などが作る、国民運動に寄付してくれればおそらく巨大な額になると思われます。そのほうが宗教法人としてはずっと健全ではないでしょうか。

今回の問題は財政問題があることは皆さんわかっている、それを当初の建設時の経緯を無視して、国民(都民じゃないですよ)に広く問わず、明治神宮だけでなく、一部の企業にも利益が流れるようなスキームを作ってしまったところに問題があると思われます。