先日に続いて追加です。
やはり、取材が甘いなあと思います。
あちらから結構協力的と思われた、日本企業側3人のかたにもっと聞き取れればこの本の内容はより深まったかと思います。例えば柔道のかたが、性病について語っていましたが、いったいどういったことなのかもう少し聞くべきだったのではないでしょうか?ただし難しいところもあって、会社がお金を出して作ったようなところであるとすると、これは大問題です。しかし、柔道の人の口ぶりはそうではなく、会社がコントロールできないところでのことで、せめてちゃんと避妊具を使ってくれ、ということだったのではないかと感じました。医師の方にも取材したときにそういった話は聞いていないのも不十分だと思いました。どうも住居の話の口ぶりからして、そういったことも総務の人には言ったのではないでしょうか。もったいないと思いました。
どちらかというと記者の視点が会社が放置した、という前提にたって話を聞いているので、そこに問題があると思いました。
また、田無市の住所の話も、近所の人の印象は社宅かもしれませんが、小生がしる1990年代には一帯は自動車学校やら当時子会社の元売りの研修所やらその会社の独身寮(N社の独身寮ではない)などがありました。1980年代前半も全部社宅ではなくいろいろなものがあったのかと思うのですが、取材が一面的で、記者が家族持ちという判断をしたのはその住所が社宅の住所ということに立脚しているわけですから、大きな欠陥だと思われます。もちろんこどもがいる事実はありますが、記者が書く、日本に家族がいたので放置された、というような部分はかなり根拠が崩れるように思います。
また、この件で会社に責任を負わせるあまり、現地、また、日本の外務省の無責任な発言への追及はありません。それは例えばFrance24やBBCの記事への抗議もしない、また、現在も、あたかも民間が下手を打ったかのような言い方でアフリカの投資を呼びかける態度にも表れています。そこへの追及がスルーなのはこれまた大きな欠陥だと思われます。ということで中途半端な本で、朝日新聞の記者のジャーナリストとしての訓練の不足を露呈しているし、それを読んでいろいろと書く「良心的な人」がアマゾンなどにはいるようなのが気になります。そのことは飛びすぎかもしれませんが、韓国。中国、北朝鮮などとの問題や、シベリア抑留に関するロシアとの問題への対応にも続くものがあると思われます。おそらくは外務省が考える国益とか外交っていうのが、ちょっとそういった問題の解決ではなく、国としては穏当に無視する、というところにあるからなのでしょう。