畠中尚志全文集を買った。
翻訳者としてはなんとなく存じ上げていたがどういう方は全く知らなかったのだが、この全文集につけられた國分功一郎氏と畠中美奈子氏の解説に驚かされた。
畠中美奈子氏は東北大学の最初の女性助教授ではないかと思われるが、大変なご苦労をされた方だということが分かった。それにしても、エチカの訳文が口述筆記だというのに驚いた。ご家族の支えもあって日本のために重要な役割を果たされたことに胸が熱くなった。もちろん生存中も立派な方だったのだろうが、死後何年もたってからこのような形で全文集が出版され、広く知られることになったことはとても喜ばしいことだ。