朝日新聞をよんで

「人生の最後にこんな目に」 老朽団地建て替え、行き場ない高齢姉妹 [東京インサイド]:朝日新聞デジタル

こんな記事がでてました。

国立富士見台団地はここにも書かれていますが公団が分譲した住宅でした。

で、当時は当然公団が分譲したということで、いわば親方日の丸的な安心感もあったのでしょう。

ところが日本の政府は公団の分譲住宅の管理からは手を引きました。ある意味当たり前といえば当たり前ですが、住民へのサポートが十分だったかという疑問はあります。

この記事のように、建て替えて、新しい人を入れて、前からいる人は割安に住めるようにする、という方策はよくあるようです。しかし、考えてみれば、東京の場合、近くの同じようなマンションとの値段を比較するとそれは新しい人にとって割高なマンションを買うことになるわけで、よっぽどそこに住みたい人以外は周りのマンションを探しそうです。また、よくないと思うのは、50年近くたった公団はかなり安く購入できるでしょうから、最初から建て替え後のことを考えて買う人も出てくるのではということです。逆にこの記事のように出ていく人は安い値段でしか売れず、これではお金のある人がもうかるだけの仕掛けでしょう。

やはり、ここは旧公団のマンションについては、ある程度URが面倒をみて、業者の選定やプラン決定の支援など公平性を担保しないとまずいのではないかという気がします。

この記事のようなひとにも例えば一時的に資金を融資して、すぐに売って返済してもらい、別のもっと安いところに移れるようにするくらいはしてもいいんじゃないでしょうか。または、同じ敷地に面積は小さくなっても交換できるような住居を作るかですかね。50年たった集合住宅の問題はうまい解決スキームをつくらないと、本当にあちこちでいろいろと問題が発生しそうでこれはなんとかしないとまずいところではないかとおもいます。