なぞの宗教学者記者会見(朝日新聞10月29日)

「透明性と公正さを」 旧統一教会への対応めぐり宗教研究者が会見:朝日新聞デジタル

ということで記者会見をやったらしい。

しかし、なんだかわからないところはあります。

要は学者が悪質だとういことで告発した団体を政府も解散請求しろ、みたいなすごいことをいってるな、という印象です。

政府には慎重に質問権すら行使するようにいい、一方では悪質な宗教団体だからやれということを言外にいっているように聞こえ、なんだかわからいなあと。

そんなことだからきっと学術会議は特に人文系などは役にたたないといわれるのだろう。1990年代に盛り上がった旧統一協会への批判が2000年以降マスコミから消えたのはなぜかといえば、単にマスコミが訴訟を恐れたからだろう。しかし、宗教学者のうちの一部はそういった問題に取り組んでいたわけだが、じゃあ宗教学者のコミュニティがそれを支えて、社会的に発言できるようにしたかというと、おそらくそんなことはなかったろう。なんだか、特に島薗進氏のスタンスは、マスコミが騒いでいるので、宗教学者も黙っているとまずいということで、慌ててバスに乗ろうという醜いものに見える。もちろん学者の中には先ほど書いたように、地道な取り組みをしていたひともいる。しかし島薗氏本人は例えば、彼が勤務していた東京大学で、2000年代は原理研究会の勧誘がなかったのかどうかなど、当然教授陣の一員として、わかっていて、もしそういったところに入っていく学生がいたら、何らかの手を打つ必要があった立場だったのではないだろうか。彼からするとそれは学生部などがやることで自分は関係ないということか?

彼は東京大学の教授陣の一員として、学生がそうした団体に勧誘されるのは、全く心の痛みもなく眺めていたのだろうか、、、私が言っているのは別に宗教学の教授だからというのではなく、ひとりの大学のスタッフとして、どうかということだ。

しかも、その間も声を上げていた例えば鈴木エイト氏などは、かなり命の危険やすくなくとも職を失う危険と隣り合わせでも報道していた。島薗氏が仮に東一教会について発言したとしても、職には影響しなかったろう。もちろん危険はあったと思うが、鈴木氏の比ではない。安定した立場にいて、知ることができたのに何もしなかった島薗氏は、それを恥じるなら、老醜をさらすのはやめて、さっさと退場したほうがいいと思う。