保坂展人さん

Twitter保坂展人氏と中島岳志氏のYoutubeでの対談があるとのことで見てみた。

わたしにとって保坂氏は内申書裁判のひとだが、田舎の中学生にはそのあたりの高校に対してのこだわりはよくわからないなあ、というところがあった。麹町中学校といえば、日比谷高校と直結しているといわれていた中学校で、今の開成などよりずっとえりーっとっぽい学校だった。ここにいっていたのだからさぞかしエリートであったのだろう。それはともかく、保坂氏についてわたしが感じているのは、2021年4月の緊急事態宣言のときにいち早く区民ホールを閉めたひと、ということだ。ほかの区では翌週の半ばくらいから始めた区民センターの閉鎖を、なんと世田谷区は金曜日の発出ですぐに日曜日からすぐに行った。おそらく前日には区民ホールの準備のために地方から出てきてたひとなどもいたろうに、無駄足である。当時はまだオリンピックは緊急事態宣言かでもできるかどうかわからなかったので、世田谷区での感染を止めたいという気持ちだろうか?しかし、そもそも当時の感染者数はいまとは全く異次元の少数であったし、その中でも症状がでたひとは少なかった。おそらくはこのひとのなかでは、感染者を止めることが正義で、それに反することは止めないといけないということだったのか。ホールで仮にクラスターが発生するようなことがあったら大変ということか。しかし、仮にホールの行事でクラスターが発生したとしても区長の責任だというひとはいないんじゃないか。今日のYoutubeで文化について語っていたが、もしかするとこの人にとっての文化はポピュラーだけでホールでやるようなクラシックなどは文化ではないのか、、、

まあわからないのだが、話を聞いていてこのひとはポピュラリズムの政治家なんだな、ということが分かった。中島岳志氏がしきりと持ち上げていたが、おそらくはだれの話でも聞く=相手に合わせた話しかしない、というお気楽なタイプの人なのだろう。当日はKADOKAWA社長がいったような小学生などのピアノ発表会しかなかったのでいいとおもったんだろうか?そういうのって保坂氏からすると、押し付けられた文化で、こどもが本当によってたつ文化じゃあないってことなんですかね。今日の対談の過度な沖縄や北海道の先住民族の文化への思い入れを聞いていてそんなことも思いました。どこかこのひとの根底には学校で教えられるような確立した学問や文化(というのが本当にあるとして)に対する嫌悪感があって、クラシック音楽などというものを子供に教えるのは害毒くらいに思ってるのでしょうか、、、自分はイベントを開催してきたということを得意げに語ってましたが、もし自分が企画したイベントがやめさせられたとしてどんな気持ちになったのか、想像すればもう少し2021年4月の緊急事態宣言のときの対応はちがったろう。

中島岳志氏は吉本隆明氏が「本土が沖縄に復帰するのだ」といったということを2回くらいは紹介してました。しかし、本土(っていいかたもいやないいかたですが便宜上使います)の中で前衛的なかたがたがこれまでやってきた、自分たちのイデオロギーの実現のために、沖縄を利用してただけでは、というところは全くスルーでどうしたのかなという気がしました。そもそも保坂氏の今日の話を聞いていると、なんだか過去からの”利用”そのものが保坂氏の存在ではないかとおもったほどでした。