島薗進氏への疑問(7月31日朝日新聞朝刊をよんで)

7月31日の朝日の朝刊を読んで疑問だったのは、島薗氏自体もおそらくは長く東大で宗教学などやっていれば、旧統一教会(協会)からのアプローチがあったり、学生がどうといようなことがあったりしたのではないかと思う。が、そういったことは一切このインタビューでは語られない。なぜだろう。逆にこのインタビューで語られるのは、どこかで報道されているようなことばかりだ。不思議だ。

何か隠されているような気がして、そのあたりもこのインタビューのわからなさです。

ところで全然関係ないですが、ある社会学者が、カルトは脱会させないというが、奪回させて戻ってくるカルトもあるのでそれは条件ではないと書いていましたが社会学的な分析からするとそうかもしれませんが、一般人にとっては、某メジャーな新興宗教も含めて、カルトは脱退するというと、周りが止めたり、さらに、脱退を手助けしようとする人にも危害を加えかねないくらいのことをする、ということがあることはよく知られていることです。こういったことをしていても、カルトの中にはすんなり抜けさせて戻ってくるのをまつところがあるからといって、脱退の容易さで決まらない、といってもしょうがないんじゃないかと思われます。こういう点はやはり法律家のほうがよりやくにたつと思いました。もちろん社会学者や宗教学者がそれぞれの観点で分析するのは大切なことでしょう。しかし、世間で重要なのは、やはりそういった宗教を装ってアプローチしてくるカルトからいかに被害者を減らすということで、そのためには、これがカルトだといえないと意味はないし、その区別をはっきりつけないと、逆に新興宗教だというだけで全部だめというのも変な話です。キリスト教プロテスタントなどいろいろな分派が生まれているのはよく知られていることですが、それを全部危険といってしまったらころは間違えているというこでしょう。

もし旧統一教会(協会)の問題に宗教学者社会学者は世間に役立つ見解を述べられないのであれば、引っ込んでいてほしいと思います。かえって有害だと思ってます。