某東大タテカンへの抗議文書をながめて

Twitterに突然東大のタテカンに関する抗議文書についてあーだこーだというよくわからにRetweetが流れてきた。どうも東大出身の方々の間でのことらしい。

全然わからないので実物というのをみてみたが、個人的には後味の悪さを感じるタテカンだった。

なぜか

ひとつめに、そこに書かれていた、文言が”我々にも婚姻の自由を、生殖の権利を奪うな”とある。要は”弱者男性”というひとは婚姻の自由がなく、生殖の権利を奪われている、と言いたいのかと思う。ここで実は私は”弱者男性”というのが分かっていませんでしたが、昔で言うネクラという感じのひとたちをさす、というだけでなく、社会的な弱者もさす言葉でもあるらしい。ただ、東大の中にあるタテカン、ということを考えると、ある程度学内での問題提起を目的に立てたのかと思われる。

そうすると、誰に向けてなのだろうか。非弱者男性であるひと?でじゃあ非弱者男性ではないひとはどういう人がいるか。まずは女性がそうなのだろう。次に弱者ではない男性ということかと。そして、この文言を見る限りは前者の女性に対して、非弱者男性でも婚姻の自由や生殖の権利を守らないといけないだろう、という主張をしているように見えた。ここで気になったのは、婚姻の自由や生殖の自由が奪われているひとたちは実際日本にいたし、今もいるのかもしれないと思う。新聞によれば、昔の優生保護法で、それこそ集められて生殖の能力を失わされた人たちがいた。また、当然のことながら優生保護法で生殖能力を失わさされたひとたちは、そのことで婚姻の自由はなくなっていたと思われる。こうしたひとたちのことをどう考えてトー大のタテカンはつくられたのだろう。あまりそういったことは考えられていないように見えた。(実際にどういうひとたちが書いたのかわからないので書いてあるものをみての印象です)

それ以外にこのタテカンが向けられている先や意味があるのかはぜひとも今後の展開を見守りたいと思う。